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Zephyr ビルドと実行 おぼえがき

Zephyr はIntel発祥のRTOSです。

今回使用する環境は Windows 10 です。

Getting Started Guide — Zephyr Project Documentation を読んで、必要なものを揃えておきます。

Windows Terminalに「ZephyrBuild」というプロファイルを加えました。

{
    "commandline": "%SystemRoot%\\System32\\cmd.exe /k %HOME%\\zephyrproject\\.venv\\Scripts\\activate.bat",
    "name": "ZephyrBuild",
    "startingDirectory": "%HOME%\\zephyrproject",
    "tabTitle": "ZephyrBuild"
}

Zephyr ソースコードの更新

west update

サンプル「Blinky」のビルド

cd zephyr
west build -p always -b nucleo_f446ze samples\basic\blinky

nucleo_f446ze は私が使用しているボードの名前です。 サポートしているボードの名前はここで調べます。 Supported Boards — Zephyr Project Documentation

ビルドが成功したらボードに転送して実行してみます。

west flash

無事、LED 1 (LD1) が点滅しました。

次、点滅速度を変えてみます。 zephyr\samples\basic\blinky\src\main.c

#define SLEEP_TIME_MS   1000

#define SLEEP_TIME_MS   200

に書き換えて、再度ビルドして実行してみます。

無事、点滅の間隔が速くなりました。

次、デバッグしてみます。

west debug

ロード後、dgbのプロンプトが出ます。ソースコードを表示してみます。

list main.c:1

ちゃんと表示されました。そして無事にブレークポイントを設定したりステップ実行してみたりすることができました。

以上👍

(追記)

シェルはやっぱりcmdではやりにくいのでCygwin bashを使うことにします。

    "commandline": "C:\\cygwin64\\bin\\bash.exe --init-file .venv/Scripts/activate",

これでイケました。ただしシェルスクリプトファイル activate は改行コードがDosになっているためCygwin bashではそのままでは使えず、改行コードをUnixに直す必要がありました。

deactivate

も可能になっています。