お出かけ先からWOL (Wake On LAN) で自宅PCを起動できるように設定したときにいろいろ引っ掛かったので、メモ書き。
構成は、
- ルーター: NTT PR-500KI
- PCのマザーボード: ASROCK B560-HDV
- ネットワークアダプター: Intel I219-V (オンボード)
- OS: Microsoft Windows 10 Professional
です。
ルーター PR-500KI の設定
失敗した設定
詳細設定 > 静的IPマスカレード設定 で、変換対象プロトコルをUDP、変換対象ポートと宛先ポートをWOLで使用するポート番号、宛先IPアドレスを起動したいPCの静的IPアドレスに設定
これで一応はうまくいった。が、PCをシャットダウンしてから少し時間が経つと、もう起動できなくなった。
これは、時間が経つとルーター内のARPテーブルからそのPCが消えてしまうため、マジック・パケットに含まれるMACアドレスから宛先IPアドレスを割り出せなくなってしまう、ということらしい。
成功した設定
詳細設定 > 高度な設定 > [ WAN→LAN中継設定 ] を有効にする。 これで、設定したポート宛のWANからのマジック・パケットがLAN内にブロードキャストされるようになり、該当するMACアドレスのNICを通じてPCを起動することができるようになる。
マザーボード ASROCK B560-HDV のUEFIの設定
- アドバンスト > ACPI 設定 > PCIE デバイス電源オン を 有効
- アドバンスト > ACPI 設定 > I219 LAN 電源オン を 有効
- アドバンスト > チップセット設定 > デイープスリープ を 無効
なお、
- ブート > 内蔵 LAN からのブート
という一見それっぽい項目もあるが、これはWOLとは関係ない。
ネットワークアダプター(NIC) の設定
使用したのはオンボードのNIC Intel(R) Ethernet Connection (14) I219-V です。
- プロパティ > 詳細設定 > Wake from SOix on Magic Packet を 有効
- プロパティ > 詳細設定 > Wake On Magic Packet を 有効
- プロパティ > 詳細設定 > PME をオンにする を 有効
「PME をオンにする」が無効だと、シャットダウン時にNICの電源も切れてしまうようで、すると当然マジック・パケットに反応できず、WOLできない。
Windowsの設定
コントロールパネル > 電源オプション > システム設定 (電源ボタンの動作を選択する) で「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、シャットダウン設定の「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。
有効にしているとWOLできないケースがあるようです。
[以上]